JMOC概要
設立趣旨
わが国においては、アメリカ各州のアスレチック・コミッションのようなMMAの競技を統括する組織は存在せず、主に各プロモーション傘下の審判部がそれぞれ競技運営を行ってきた。審判員の養成・認定も各審判部が独自に担ってきたが、継続的に一定レベル以上の審判員を輩出しているプロモーションは限られており、審判員の数も不足している。
審判員に対する教育・研修は、各審判部において指導的立場にある一部審判員の個人的な負担のもとに行われており、必ずしも組織的に行われているわけではない。また、プロモーションによって審判員の技量にも差が生じており、MMA競技に高い危険性が内在するにもかかわらず、審判員の技術レベルが確実に保証されているとは言い難い現状がある。
近年、プロモーションの垣根を越えて、前述のような現状に対する問題意識が共有され、各プロモーションが独自に審判員を採用している現状を見直し、組織的に審判員を養成・認定するシステムを導入する必要性について意見の一致をみた。これを契機に、プロモーションから独立した中立の第三者機関による新しい養成・認定システム構築に向けて、審判員有志が主体となって、実現のための環境整備を進めてきた。
2017年の春から夏にかけて、法人設立に向けての事業計画案が作成され、同年11月1日、新たな第三者機関として「日本MMA審判機構/JMOC(ジェイモック)」が一般社団法人の法人格をもって立ち上がった。
これまで個人的な献身によってなされてきた審判員の養成を組織的に行い、MMA審判員の継続的な養成と技量の向上を通じて、わが国MMA競技の安全かつ公正な競技運営に貢献していく所存である。
(2018年4月)
法人概要
法人名 :一般社団法人 日本MMA審判機構
(英語名 :Japan MMA Officials Committee)
(略称 :JMOC=ジェイモック)
設立 :2017年11月1日
事務局 :東京都中央区八丁堀2丁目30-16 T&Yビル
代表理事 :豊永 稔
設立時社員:梅木良則、福田正人、豊永 稔
>>>組織図
>>>沿革
>>>定款・諸規定
事業内容
1.審判員の技能向上のための講習・研修等の実施
2.審判員の養成・認定
日本MMA審判機構(Japan MMA Officials Committee:JMOC)は、MMA審判員を養成・育成および認証する中立な第三者機関を目指す。
(1)講習・研修プログラムの体系化
・教材の開発
・講習・研修の制度化
(2)プログラム案
・現役審判員の技能向上のための講習・研修
・審判志望者への基礎理論講習
・実践講習:各種アマチュア大会などでの実践講習
(3)審判員資格の認証:資格認定・更新、等級等の要件を制度化
3.各種競技運営指針(ガイドライン)等の発信
MMAが競技として社会に広く認容されるものとなるよう、MMAに関わるすべての関係プロモーション・団体、競技運営組織等が、競技運営に関する一定の基準を共通に認識することを目的として、指針(ルール解釈、各種ガイドライン)や関連する情報を発信する。
4.各団体審判部間の情報共有
各団体で発生した事例等の情報を共有し、日本全体の競技運営水準の向上を目指す。また、情報共有を通じて、可能な限りにおいてルール、レギュレーション等の均一化を目指す。
5.国内外の競技運営組織(コミッション等)との連携
6.ルールやレギュレーション等の監修・認証
各プロモーション・団体にて施行するMMAのルールやレギュレーションが、競技として社会に広く容認されるものであるか、第三者機関として精査し、監修・認証を行う。