MMAユニファイド・ルールの改正「グラウンド状態にある選手」の新定義

The Association of Boxing Commissions and Combative Sports (ABC) のマイク・マズーリ会長によると、ABCは、アリゾナ州スコッツデールで開催された年次総会で「グラウンド状態にある選手」の定義に関するルール変更を全会一致(42-0)で可決しました。
新しいルールでは「グラウンド状態にある選手」とは、自分の足の裏以外(ただし指(finger)を除く)がキャンバスに着いている状態の選手となります。選手が拳や掌をキャンバスに置いていればグラウンド状態と見なしますが、指が着いているだけではスタンド状態になります。

「グラウンド状態にある選手」の新定義は次の通りです。
The illegal action of kicking or kneeing the head of a grounded opponent: A grounded fighter is defined as: Any part of the body, other than the soles of the feet (excluding fingers) touching the fighting area floor. A fighter will be considered grounded if the palm or closed fist of one hand, and/or any other body part, is touching the fighting area floor.
グラウンド状態にある対戦相手の頭部を蹴る(kicking)あるいは膝蹴り(kneeing)する反則行為:グラウンド状態にある選手は次のように定義される:足の裏以外の身体の部位(ただし指を除く)が試合場の床に触れている。片手の掌や閉じた拳、あるいは、その他の身体の部位が試合場の床に触れている場合、その選手はグラウンド状態と見なされる。

2016年、ABCは、2017年1月までにすべてのコミッションがそれにならうことを期待して「グラウンド状態にある選手」の改正定義を含む新しいルールを可決しましたが、2年以上の間、MMAのルールセットは統一されませんでした。

ABCは北米(およびブラジル)のアスレチック・コミッションの監督機関ですが、個々の州にルール改正を強制することはできません。すべてのコミッションは、個別に新しい規則の採否を州の法律やルールに基づいて決定します。

カリフォルニア州、ニューヨーク州、フロリダ州などの多くの州が2016年の改正ルールを採用しましたが、ネバダ州、ニュージャージー州、ペンシルベニア州、テキサス州、オハイオ州、ミズーリ州など16州・地域のコミッションが新しいルールが危険であるとして採用せず、どの州でどのルールが使用されているかについて、選手、レフェリーおよびファンの間で混乱をもたらしてきました。

今回、ABCのマズーリ会長は、すべてのコミッションがこの新しい定義を採用することを「強く確信している」と述べ、1年後の2020年7月1日までにはすべてのコミッションが新しい規定を使用することを期待しています。
カリフォルニア州アスレチック・コミッション(CSAC)の役員アンディ・フォスター氏は、同州において新しいルールは12月にコミッションで審議される可能性を示唆しました。
ニュージャージー州アスレチック・コントロール・ボード(NJSACB)の弁護士ニック・レンボ氏も同州が新しいルールを採用するであろうと述べています。

ABC hoping to unify ‘grounded fighter’ language|ESPN