相手の肛門をつま先で蹴る行為(Bellator223より)

Bellator223におけるアルフィー・デービスvsジョルジ・カネーラの試合は、判定3-0(29-27.29-27.29-27)でデービスが勝利しましたが、3Rにカネーラがデービスの肛門をつま先で蹴り、減点1が課されました。

さて、では、相手の肛門をつま先で蹴る行為は、ユニファイド・ルールにおけるどの反則規定に該当するのでしょうか。当てはまる可能性が少しでもある規定は次の5つです。

・フィッシュ・フッキング
・後頭部及び脊椎への打撃攻撃(脊椎は尾てい骨まで)
・股間(groin area)へのあらゆる攻撃
・相手の開口部や裂傷部に故意に指(finger)を入れること
・相手競技者の負傷の原因となるようなあらゆる非スポーツマン的な行動

このテーマについて、ビッグ・ジョン・マッカーシー氏は、カネーラの行為を「脊椎(尾てい骨)への打撃」と「非スポーツマン的な行動」でカバーできると解釈しています(twitterにおけるコメント:写真参照)。

しかし、各規定の趣旨を考えてみれば、「相手の開口部や裂傷部に故意に指(finger)を入れること」の“finger”(手の指)を“digit”(手足の指)と類推解釈するのが妥当ではないかと考えることもできます。みなさんはいかがお考えでしょうか。

いずれにしろ、肛門をつま先で故意に蹴る行為は正当なMMAの技術とは見なされません。