ベアナックルボクシング(Bare Knuckle Boxing)の合法化

ベアナックルボクシング(BKB(素手のボクシング)。またはベアナックルファイト)は、米国のほとんどの地域では非合法ですが、3つの州がそれぞれ独自のプロセスで合法化しています(3州とメキシコで“Bare Knuckle Fighting Championships”が開催(予定を含む))

BKBを最初に認可したのはワイオミング州でした。同州はBKBをMMAの変形であるという理由で認可しました。

次にミシシッピ州は、他のルール(ボクサーにグローブ着用を求めるルールなど)を放棄させる権限の下で認可しました。

3つめはフロリダ州です。フロリダ州ボクシング・コミッションは、2016年、BKBが同州では違法であり、そのようなイベントを企画したり、参加した人は、行政上および刑事上の罰則の対象となるとし、ベアナックルのイベントを認可しませんでした。しかし、現在は方針を180度転換しています。

フロリダ州のルールでは、プロのボクシングイベントにおいてグローブを着用する義務があり、グローブに関する詳細な規定が定められています。しかし、ルールがグローブを着用することを要求してはいるものの、ナックルを覆うグローブについては言及がないというルールの読み方(?)をする関係者がいたようで、同州はBKBの合法性に関する立ち位置を変えました。

ともかく、アスレチック・コミッションがBKBを合法なスポーツと認可する(あるいはそうするように説得される)方法は現在のところ3つあるようです。

・BKBをMMAの変形ととらえる。
・コミッションがルールの一部を放棄するよう説得される。
・コミッションが、グローブはナックルをカバーする必要はないと解釈する。

【参考】”Combat Sports Law”