〔反則〕フェンスやロープをつかむ:UFC236マックス・グリフィンVSゼリム・イマダエフから
UFC236におけるマックス・グリフィンVSゼリム・イマダエフの試合はマジョリティ・デシジョン(2-0:29-27, 29-27, 28-28)でグリフィンが勝利しました。
第1ラウンド開始から20秒頃、写真の攻防でイマダエフがフェンスをつかむ反則を犯すと、レフェリーのジョージ・アレンは即座に1点の減点を課し、スタンドからリスタートしました。写真のシーンの直後にグリフィンがイマダエフの尻をキャンバスに着かせるつかせることに成功したので、スタンドからリスタートせずに攻防を続行させても良かったかもしれませんが、いずれにしろ、フェンスをつかむ行為に対してはきびしくペナルティーを課していく姿勢のようです。
ユニファイド・ルールの文章では、フェンスをつかむ反則に対する対応を次のように定めています。
【仮訳文】
15.指やつま先でフェンスやロープをつかむ
a.選手はいかなるときでもフェンスに手を当てることはできるし、手で押すこともできる。足の裏をゲージにあてることもできるし、つま先がフェンスを通過してもかまわない。指やつま先がフェンスを通過し、フェンスをつかみ、どちらか一方あるいは相手のからだのポジションをコントロールし始めたときから反則になる。選手はいかなるときでもロープをつかんだり、ロープを腕で(下からでも上からでも)抱えてはならない。選手がフェンス、ケージ、またはリングロープをつかみ、その反則が試合における実質的な影響をもたらしたならば、レフェリーは反則を犯した選手のスコアカードから1点の減点を課すことができる。フェンスをつかんだことによる減点が発生した場合、反則を犯した選手が反則によって優位なポジションになっていたならば、レフリーによって、両選手はスタンドのニュートラルなポジションからリスタートされるべきである。
【原文】
15. Holding or grabbing the fence or ropes with fingers or toes;
a. A fighter may put their hands on the fence and push off of it at any time. A fighter may place their feet onto the cage and have their toes go through the fencing material at any time. When a fighter’s fingers or toes go through the cage and grab hold of the fence and start to control either their body position or their opponent’s body position it now becomes an illegal action. A fighter may not grab the ropes or wrap their arms over or under the ring ropes at any time. The fighter may not purposely step through the ropes. If a fighter is caught holding the fence, cage or ring rope material the referee may issue a one-point deduction from the offending fighters scorecard if the foul caused a substantial effect in the fight. If a point deduction for holding the fence occurs, and because of the infraction, the fouling fighter ends up in a superior position due to the foul, the fighters should be re-started by the referee, standing in a neutral position.