UFC235から:ネヴァダ州におけるインスタント・リプレイのルール

UFC235ジョーンズ対スミス戦の第4ラウンド終了間際、ジョーンズの反則膝打撃を確認するため、レフェリーのハーブ・ディーンは映像によるインスタント・リプレイで反則を確認し、ジョーンズに2点の減点を課して試合を続行しました。

ABCのルールでは、インスタント・リプレイを適用できる場面は限定されており、リプレイ後の再開もできません。ABCのルールは次のとおりです。

「インスタント・リプレイは、試合終了に向かう一連の攻防(Fight Ending Sequence)を確認するために用いることができ、試合が公式に終了された後にのみ用いることができる。試合終了前の一連の攻防を確認するために、いったんインスタント・リプレイが用いられたならば、試合は再開されない。」

“Instant replay may be used to review a “Fight Ending Sequence” and shall only be used after a fight has been officially stopped. Once instant replay has been used to review a fight ending sequence, the fight shall not be resumed.”

しかし、ネヴァダ州は、インスタント・リプレイの適用範囲を独自のルールで拡大していました。

「レフェリーは、試合中のいかなるときでも、コミッションのオフィシャルと協議する場合やリプレイを見るためにタイム・アウトをコールすることができる。」

“The referee may, at any time during a contest or exhibition, call a time-out to consult with officials of the Commission or to view replay footage.”

したがって、ハーブ・ディーン・レフェリーは、ネヴァダ州のルールに則ってインスタント・リプレイで確認し、試合を続行したのです。
インスタント・リプレイが頻繁に行われることは好ましくありませんが、今回の事例により、リプレイのルール改正が議論され、適用範囲が広がるかもしれません。