【反則】グラウンド・ポジションの相手の頭部へのキック(Kicking the head of a grounded opponent)

相手の選手がグラウンド・ポジションのときは、相手の頭部へキックを打ってはいけません(いわゆるサッカーボールキック)。

ユニファイド・ルールでは、2017年から「グラウンド・ポジション」の定義が変わりました。改正前の定義では、両足以外の部位が床に着いた状態(指先1本でも床に着いている状態)がグラウンド・ポジションでしたが、改正後は、両足と両手の4点がマットに着くか、あるいは、手と足以外の部位(膝、尻、背、腹、肘など)が着いていないとグラウンド・ポジションにはなりません。つまり、両足と片手の3点がマットに着いていてもグラウンド・ポジションではありません。

写真のキックは一見反則のように見えますが、蹴られている選手が両足と片手しかマットについておらず、グラウンド・ポジションではないので、反則ではありません。

尻を着いた状態からの立ち上がり際の攻防には注意が必要です。