ZSTにおける判定システムの改正(2):トータルマストシステムの問題点

ZSTにおける新判定システムは、「10ポイントマストシステム」で勝敗がつかない場合に「トータルマストシステム」で必ず勝敗を決するシステムです。

今回の新システムに対して、「最終的にトータルマストで決めるのなら、最初から10ポイントシステムにせずに、トータルで決めればよいのではないか」との意見があります。つまり、これまでPRIDE、旧DEEP、ONEが採用してきた方法でよいとする意見です。

しかし、トータルマストには、良い点もありますが、いくつもの問題点があります。

・判定の根拠が示されない。
・一つ一つの攻防の意味・評価が小さくなる。
・後半の攻防が過大に評価されやすい。
・判定の精度が低くなる。
・ラウンド制とトータルマストはそもそもなじまない(あるいは矛盾する)。
etc.

詳しくは別の機会に説明したいと思います。いずれにしろ、判定は、闘う人たち・見る人たちが納得できるものであってほしいです。
ジャッジにはより良く闘った選手に報いるような評価をする責任があります。より精度が高い判定をするため、そして我々がする判定の根拠を示すために、今回のルール改正を提案・監修しました。

なお、ZSTで採用されたこのシステムは他のプロモーションでも採用される予定です。