ZSTにおける判定システムの改正(1)
1月27日のZST.63/SWAT!168から、ZSTにおける判定システムが改正されました(監修:一般社団法人日本MMA審判機構)。
新しいルールでは、まず従来どおり10ポイントマストシステムでラウンドごとに採点し、最終ラウンド終了時点で合計のスコアが同点の場合には、全ラウンドを通じたトータルマストで必ず勝者を決します。例えば、5分2ラウンドの試合におけるポイントの合計が19-19(1R:10-9、2R:9-10)になった場合、全ラウンドを通してどちらがより優勢であったかを判定します。実際には、第1ラウンドと第2ラウンドの1ポイント差(10-9、9-10)のどちらにより大きな差があったのかを比較することになります。
5分2ラウンド制の試合が多いZSTにおいては19-19になることが多く、第1ラウンドと第2ラウンドに差が見出せる試合であっても、これまではドローになってしまうことがありました。つまり、よりよく闘った選手が正当に評価されない結果となる試合があったのです。このような事態を改善するために議論を重ね、今回、新しい判定システムが導入されることになりました。
新システムを採用したZST63においては、旧システムではドローになっていた次の2試合が、いずれも「3-0」の判定で勝負が決し、さっそくルール改正の効果が見られました。
■第7試合 フライ級 5分2R
×小林優(パラエストラ吉祥寺)
判定0-3【旧システムでは0-1のドロー】
◯ジョン・ウォンニ(韓国/SSEN GYM)
レフェリー:長瀬達郎
ジャッジ:
松宮智生19-19◯(1R10-9/ 2R9-10)
横田一則19-19◯(1R10-9/ 2R9-10)
田澤康宏18-20 (1R9-10/ 2R9-10)
■第5試合 バンタム級 5分2R
◯金井塚信之(フリー)
判定3-0【旧システムでは1-0のドロー】
×諏訪部哲平(和術慧舟會駿河道場)
レフェリー:松宮智生
ジャッジ:
福田正人20-18(1R10-9/ 2R10-9)
横田一則◯19-19(1R9-10/ 2R10-9)
長瀬達郎◯19-19(1R9-10/ 2R10-9)