KOとTKOの区別

MMAにおけるKOとTKOの区別はあまり明確ではありません。ルール上の区別もそうですし、試合結果の裁定においては、レフェリーの判断によって任意に決まってきました。

しかし、ABC(The Association of Boxing Commissions and Combative Sports)の新しいポリシーによれば、今後は、選手が知的〔意識的〕に自分自身を守ることができない(ディフェンスできない)場合、試合結果をすべて「KO」と呼称するように変更されることとなりました。

これは、ノックアウトされた選手のメディカル・サスペンション(試合出場停止期間)を適切に決定するために提案されたものです。例えば、脳にダメージを負って負けた場合とカットによって負けた場合のサスペンションを区別することができますし、レフェリーの判断による曖昧な区別によるサスペンションの不一致をなくすことができます。

日本の場合、徐々に統一されてきてはいますが、KO、TKOの定義はプロモーションごとに異なります。サスペンションの期間もプロモーションに任せられていて、複数のプロモーションに出場する選手にも適用される統一的なサスペンションのルールは現在のところありません。