MMAユニファイド・ルール前史

1993年の第1回UFCから2001年にMMAユニファイド・ルール(オリジナル)が制定される前までのルールの主な変遷は次のとおりです。

1993年:(UFC1)試合時間無制限。試合は素手で行う(グローブ、道着、シューズの着用は自由)。反則は目潰しと噛みつきのみ。

1994年:(UFC3)シューズを履いてのキックが禁止。レフェリーストップ制を導入。

1997年:(UFC14)オープンフィンガーグローブ(4~6オンス)の着用が義務づけ。(UFC15)頭突き、金的への攻撃、後頭部・脊椎への打撃攻撃、小さな関節を取ること、髪を引っ張る行為が禁止。

1999年:(UFC21)5分3ラウンド制(タイトル戦は5ラウンド)を採用。試合時間内に決着がつかない場合は、ラウンドごとのポイント集計により判定で勝敗を決する。

2000年:(UFC28)グラウンド状態の相手の頭部へのキックと膝蹴りが禁止。シューズや道着の着用不可。

MMAあるいは総合格闘技という競技の形態がスポーツとしておおよそ共通に認識されるようになってからまだ20年も経っていません。MMAという競技は、法や道徳などの社会規範(主に米国における)との緊張関係のなかで形成されてきた歴史があります。