レフェリーが試合結果を決する唯一の権威者であることについて

先日のUFCモスクワ大会におけるDollaway vs. Murtazalievの試合で、Dollawayが知的にディフェンスをできない状態でMurtazalievにグラウンド打撃を打たれ続けたにも関わらず、レフェリーのHerb Deanが試合を止めなかったこと対して批判が上がっています。「批判」というよりは、「模範的なレフェリーの一人であるHerb Deanがなぜ?」といった「疑問」(謎)が呈されているといった方が良いかもしれません。

実際に映像を見ても、Dollawayは明らかに戦意を失っていて、ただ頭を抱えるだけで、有効なディフェンスができていないことが明白でした。

Herb Deanのようなレフェリーでさえ、ときに判断を誤ることがあり得えます。しかし、アメリカをはじめ、海外の多くの地域では、試合をストップできる人間はレフェリーだけです。(この記事とは関係ありませんが)

そう考えると、試合をストップする権限をレフェリー1人に限定するのはやはり危険なのではないかとあらためて思います。日本の多くのプロモーションにおいて、サブレフェリーがバトンを投げ、あるいはホイッスルを吹いてレフェリーにストップを進言したり、セコンドがバトンやタオルを投げて試合放棄の意思表示をするルールを採用しているのは賢明だと思います。