MMAの試合場であるためのケージ
現在、MMAの試合の多くはケージ内で行われますが、きちんとしたMMA用のケージを作るには十分な強度をもった構造が必要です。地方の独立系イベントで「これで大丈夫なの?」と疑問に思うような金網が使われることがありますが、脆弱な構造の金網を使うくらいならリングで試合を行ってください。
参考までに「MMAユニファイド・ルールと他の重要な規定」(UFCのHP内)「3.試合場の要件および設備」に記載されているケージの規格は次のとおりです。
1.フェンスエリア内は、6等辺以上のサークル状の形状であり、幅は20フィート以上、32フィート以下とする。
2.フェンス内の床は、1インチ以上のエンソライトまたは類似の発泡性の素材でパディングされなければならない。パディングは、最表面のキャンバスと共に、フェンス内の領域を覆わなければならない。パディングの素材には全体に均質なものを用い、固さにばらつきがあったり、凸凹ができるものを用いてはならない。
3.フェンス内の床の高さは4フィート以下とし、競技者のために適当な階段を設けなければならない。
4.フェンスの柱は、幅6インチ以下の金属製で、床より上の高さは58インチ以上とし、コミッションに認可された方法で適切にパディングされなければならない。
5.フェンスを囲む素材は、競技者が落下したり、フェンスを打ち破って床や観客の上に落ちないようなものを用い、ビニールでコーティングされていなければならない。
6.フェンス内エリアでは、コミッションに認可された方法であらゆる金属部分を覆い、パディングしなければならず、競技者が擦り剥かないようにしなければならない。
7.フェンスには2つの入口を必要とする。
8.競技者が競技を行うフェンス内の床には、いかなる障害物も置いてはならない。
ちなみに写真は、パンクラス札幌大会で使用されるオクタゴン(写真:「MMA ZEN」)。これなら文句なしのフルスペックです。