MMAユニファイド・ルールとは?

現在MMAは、アメリカ各州の政府およびアスレチック・コミッション(athletic commission) の管理・監督の下、すべての州で合法なスポーツとして人気を博しています。

しかし、かつてはアメリカの多くの州でMMAは非合法な活動でした。第1回UFC(1993年11月12 日、コロラド州デンバー)での試合は、時間無制限、噛み付きと目潰し以外はなんでも許されるルールの下で行われ、素手で殴り合い、倒れた相手を蹴り、失神した相手に肘打ちを打ち降ろし続けるシーンなどが見られ、それらの暴力性、残酷性が多くの批判を招きました。 1996年にマケイン上院議員らがMMAを「人による闘鶏(human cockfighting)」と呼んで非難し、MMA禁止のキャンペーンが展開されるなどした結果、多くの州がMMAイベントを非合法化しました。

しかしその後、ルールの改正を重ね、2000年からは、ニュージャージー州のアスレチック・コントロール・ボードが中心になって制定したMMAユニファイド・ルールの下で試合が行われるようになり、2001年にはズッファ社がUFCを買収し、同社のオーナーらがMMA合法化のためにロビー活動を進めたことで、各州でMMAが合法とされるようになりました。特に2008年から2010年の3年間では、MMAを合法的スポーツとして認可する州が22州から42州にまで増え、現在、アメリカの全州において、MMAはユニファイド・ルールに準拠したルールで競技が行われる、合法的な格闘スポーツとなりました。

こうした経緯からもわかるように、ユニファイド・ルールは、非合法な活動であったMMAを合法化するためのルールだったのです。実際に批判を招いた行為(サッカーボールキック、12to6エルボーなど)を反則として取り除くなどして、合法的なルールが現実的に形成されてきました。ですから、今のユニファイドが絶対的なものなのではなく、これからも改正される可能性はあります。

なお、「ユニファイド(統一)」とはいっても、 アメリカ全土にわたる法的な拘束力があるわけではなく、具体的な規定の制定・改正については、各州の管轄機関に委ねられています。実際、2017年に改正された新しい反則規程はほとんどの州で採用されましたが、一部の反則事項については、いくつかの州が採用していません。

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