MMAにおける反則への対応(基本)

試合において反則があった場合、原則として、レフェリーは次のとおり対応します。
1.試合を一時中断する(タイムアウトをコール)。
2.反則を犯した選手にニュートラルエリアにいるよう指示する。
3.反則を受けた選手のコンディションと安全をチェックする。
4.反則を犯した選手に適切なペナルティを課す。

ただし、劣勢の選手が反則を犯し、優勢の選手が負傷をしていなければ、試合を中断せずに継続します。その場合、レフェリーは、劣勢の選手に口頭で反則を告知するにとどめます。そして、ラウンド終了時(あるいは次の一時停止時)に、レフェリーは反則の重さを評価し、適切を思われるペナルティを課します。
これは、ラグビーやサッカーなどでみられる「アドバンテージ」ルールと同趣旨の対応です。正当に得られた優勢が、相手の反則によって損なわれないようにするため、逆に言えば、反則した側が利益を得ないようにするためのルールです。つまり、反則された選手にとって、試合を停止せずに続行した方が有利な場合にする対応です。