反則「フェンスやロープをつかむ(holding or grabbing the fence or ropes with fingers or toes)」(1)

フェンス(金網)をつかむことは反則です。
フェンスの表面に手を置くことはできますし、手で押すこともできます。足の裏をフェンスにあてても良いですし、足裏で押すこともできます。
指やつま先がフェンスを通過した時点ではまだ反則ではありません。しかし、フェンスを通過した指やつま先がフェンスをつかんでポジションをコントロールし始めた時点からは反則となります。
ロープをつかんだり、抱えることも反則です。また、意図的にロープを踏み越えてはいけません。
フェンスやロープをつかむ反則は、比較的起きやすいうえ、攻防に大きな影響を与えます。フェンスやロープをつかんだことによって相手のテイクダウンを防ぐなどして、ポジションを実質的に変えた場合には、レフェリーはその選手に適切なペナルティ(原則「減点1」)を与えてください。
また、この反則によって有利なポジションを得た場合には、レフェリーは、原則として、スタンドのニュートラル・ポジションから試合をリスタートさせてください。