ボクシングにおける競技運営に関する議論から

一般財団法人日本ボクシングコミッション公式サイト
「2018.07.19 東京試合役員会議事録」より
https://www.jbc.or.jp/rls/2018/0719.html

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・ラウンド終了10秒前の拍子木の音をゴングと間違えることがしばしばあるが、拍子木及びゴングを叩くリズムを変えてみたらどうかとの意見が出された。
・ラウンド終了10秒前の拍子木が鳴ると、レフェリーがその旨気づいたことをジェスチャーで示すことがあるが良いコミュニケーションである。しかし、レフェリーがラウンド終了10秒前を選手に知らせるような行為は、選手の動きを止めてしまうおそれがあり、薦められるものではないとの意見が出された。
・タイムキーパーはラウンド終了のゴングを鳴らす際、ストップウォッチばかりを注視するのではなく、試合の流れをよく確認し、終了ゴングで選手の打ち合いが止まらない場合など、ゴングを鳴らし続ける等、臨機応変な対応が必要である。その際、リングアナウンサーもマイクをゴングに近づけるなど、連携を重視したチームワークが重要である。
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RIZIN審判部に参加しているジェイソン・ハーゾグ審判員は、ラウンド終了10秒前の拍子木が鳴ると、その旨気づいたことをジェスチャーでタイムキーパーに向けて示しています。

現時点では、そのようなジェスチャーは、レフェリーの統一行動を定める指針等に基づくものではありませんので、ハーゾグ審判員の米国での審判員経験に基づく自発的な行動の一部ではありますが、年内にはレフェリーとタイムキーパーの連携に関する指針が出されるとのことであり、今後はそのジェスチャーがRIZIN審判部に参加するレフェリーの統一行動となるようです。

MMAにおいても、競技オフィシャルによる連携を重視したチームワークが重要であり、それらに関連する指針等は今後も各現場等を通じて発信されていくものと思われます。